ひさしぶりに本の製作に関わりました
2021.1.17に行われる文学フリマ京都にて初出する、
『あふれる春情』
という短編集にひとつ物語を寄せさせて頂きました。
自分にとっては何年振りかの製作になります。
魅力的な2人の女性に誘われ、性行為という魅力的なテーマをもとに
いくつかの物語が身を寄せ合っている作品です。
どこでもない、どこかで起きているありきたりな生活……、だといいな。
ともに製作した皆様のご紹介。
〈白兎文庫〉https://twitter.com/shirousagibunko
幹さん:https://twitter.com/miki0rab
幾美ちゃん:https://twitter.com/ikumizufusen
表紙絵:えっかむ氏(https://twitter.com/ek3mnatm)
以下、公式Twitter“白兎文庫”の文章より引用します。
『あふれる春情』
500円/68頁/文庫サイズ
性行為をテーマにした短編集。
「支配」「幸福」「自己肯定」「自己否定」「生き様」
それぞれの肌の重ね方を集めました。
興味がございましたら、ご一報を梅子まで。
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おまえはわたしの星だった
2018年の春、親友のが息をひきとった。
それはわたしにとってあまりに衝撃で、衝撃ということばでは言い表せないほど衝撃で、ひどく、つらい知らせだった。
彼女との出会いは大学1年生のころに遡る。
彼女は明るく、前向きで、笑い顔がかわいくて、特別に美しかった。
演劇を通じて彼女と出会えたことは、わたしのちっぽけな人生においてとても大きいことだった。
ほんとうはとても繊細なくせに、つらいくせに、笑ってごまかしたりもするようなずるい女だった。
とてもとてもずるい。ずるい。わたしに黙って、いなくなった。
わたしは彼女が好きだった。
風に揺れる長い長い髪の毛も、舞台に対してとても真摯で情熱を持つその思考も、さっぱりしている哲学も。
きらいなとこなどなにひとつなかった。
どんなときでも堂々と舞台に立つ彼女の姿は、まるで星のようにいつも輝いていた。
飲み会の帰りにふたりで手をつなぎ、適当な鼻歌を歌いながら時々けらけら笑った深夜。
偶然会ったついでにわたしの結婚を報告したひろめ市場の一角。
最後のパートナーとなった清里氏と三人でイタリアンを食べながら白熱した演劇論。
わたしの舞台をサポートするために車で一時間かかる田舎にかけつけてくれた日。
サカナノホネというユニットでの舞台で照明を担当してくれていた日々。
「せりなは絶対、演劇か映像かなんらかの形で作品を作り続けてくれ」と言われたLINE。
みんなが集う飲み会の途中で抜け出して、「オトコに会いに行くからじゃあね」なんて笑われた日もあった。
あのときは「なんだよ、友達よりオトコかよ!」とかちょっと思ったりもしたんだけど、今思えば、あの子がそのとき会いたい人に会いに行ってくれて本当に良かった。
風に揺れる長い長い髪の毛も、舞台に対してとても真摯で情熱を持つその思考も、さっぱりしている哲学も。
きらいなとこなどなにひとつなかった。
どんなときでも堂々と舞台に立つ彼女の姿は、まるで星のようにいつも輝いていた。
飲み会の帰りにふたりで手をつなぎ、適当な鼻歌を歌いながら時々けらけら笑った深夜。
偶然会ったついでにわたしの結婚を報告したひろめ市場の一角。
最後のパートナーとなった清里氏と三人でイタリアンを食べながら白熱した演劇論。
わたしの舞台をサポートするために車で一時間かかる田舎にかけつけてくれた日。
サカナノホネというユニットでの舞台で照明を担当してくれていた日々。
「せりなは絶対、演劇か映像かなんらかの形で作品を作り続けてくれ」と言われたLINE。
みんなが集う飲み会の途中で抜け出して、「オトコに会いに行くからじゃあね」なんて笑われた日もあった。
あのときは「なんだよ、友達よりオトコかよ!」とかちょっと思ったりもしたんだけど、今思えば、あの子がそのとき会いたい人に会いに行ってくれて本当に良かった。
言い切れない、言い表せない、すべて、すべてがうつくしい思い出になってしまった。
思い返せばいつでもあの子は笑顔で、弱音なんかひとつも吐いたことがなかった。
わたしには少しくらい心を開いてよって、ほんのすこし思ったりもした。
でもたぶんきっとこれが彼女の、彼女なりのわたしへの愛だったのだと思う。
思い返せばいつでもあの子は笑顔で、弱音なんかひとつも吐いたことがなかった。
わたしには少しくらい心を開いてよって、ほんのすこし思ったりもした。
でもたぶんきっとこれが彼女の、彼女なりのわたしへの愛だったのだと思う。
すみこ、澄子。なんてうつくしい名前なんだろう。
おまえのためにあるような名だ。
おまえは澄み渡る水のように透き通ったとうめいで、何色にでもなれたし、何色にもならなかった。
実は、たましいの数はそんなに多くはない。
入れ物だけがあふれていて、たまに、本当にたまに、違う入れ物でおなじ魂に出会うことがある。
と、いう哲学をさらっと混ぜて表現した漫画がある。売野機子の漫画なのだけど。
わたしは、いつか彼女とおなじたましいに出会いたい。
違う入れ物でもいい、花でも動物でも虫でも微生物でも良いから、おまえのたましいに会いたい。
ありがとう。
あなたの26年間は、とても輝いていただろう。
やっと少しずつ気持ちの整理がつけられたような気がする。
そうだね、わたしはいつまでも作品を作り続けていくよ。
あなたの26年間は、とても輝いていただろう。
やっと少しずつ気持ちの整理がつけられたような気がする。
そうだね、わたしはいつまでも作品を作り続けていくよ。
愛してる。わすれない。
サカナノホネ ※10/12修正
※10/12修正
青痣、梅子です。
渡辺枝里・北村麻衣子と一緒にユニットを組みました。
その名も「サナカノホネ」。
ひんむかれて満身創痍な骨だけれども、がんばるフィッシュボーン。
出演予定
11/22(sun) Contemporary
13:00start / 19:00end 入場料 1,000
11/29(sun)蛸蔵ラボvol.1
『無様』という女子高生が愛し合う泥沼ものがたりを書きましたので、
三人で演じることになるます。
いろいろ、ありそうですが、よろしくおねがいします!
サカナノホネTwitterアカウント @sakana_bone https://twitter.com/bone_sakana
生きているうちに
生きているうちに、なにか 残してみようと思ったので
≪梅子のこと
本や漫画を読むのと、ぼうっとすることがすきです
コーヒーを飲むとちょっとだけしゃきっとします
基本的にはなんでもめんどくさいので家でだらだらしてます
ご依頼の相談はtsubutsubule@yahoo.co.jpにお願いします
(経歴)
1992年 2月24日
:
誕生しました
2008年 大原富枝賞小説の部 佳作
:
少年少女の初恋のおはなし「それでも私の世界はまわる」で受賞しました
2010年 大原富枝賞小説の部 優秀賞
:
いびつな兄弟のおはなし「知っていた」で受賞しました
2012年 舞台「Silent」にて脚本を担当
:
大学のときに入っていた劇団からの仲間たちとオムニバスの舞台をやりました テーマは「Silent」
「そして誰もいなくなった」というタイトルでキラークイーンとコラボレーションもさせて頂きました
2013年 リトレイン「アイロニー」のMVシナリオ担当
:
Filmgarageの映画に出演したことがきっかけとなり、お話を頂きました
2014年にはMVの制作イベントにも出演しました
2015年 ユニット「サカナノホネ」結成
:
渡辺枝里(@屋根裏舞台)、北村麻衣子と共に女三人でユニットを結成しました
同年11月、女子高生の青春泥沼地獄『無様』で旗揚げ
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